おもちゃの選び方
よい子育てとはこどもの遊びを豊かにすること。。。
幼児教育に長い歴史と優れた実績を持つヨーロッパでは、「こどもが純粋に遊んでいるときにのみ、そこに教育が存在する。」ということが広く認識されています。
大人は「たかがおもちゃ」と思っているかもしれませんが、こどもにとってみれば、社会に慣れ親しんでいくための手助けをしてくれる最も大切な道具なのです。
最近では幼児期の遊びの重要性もおもちゃや遊びの文化では、後進国の日本でも徐々に認識され始めていますが、いざ、良いおもちゃを成長に合わせて買い与える、となると難しいものです。
月齢にあったおもちゃの選び方ガイド
赤ちゃんが生まれてからの1年は、赤ちゃんにとって(もしかしたらあなたにとっても)驚くことばかりです。 そしてこの1年が土台となり、その後の発達が形作られていくと言われています。
eurobusでは、おもちゃコンサルタントの観点から、その休むことなく成長と発達を続ける赤ちゃんの、発達と成長を手助けする、おもちゃの選び方をアドバイスいたします。
乳児の発達の5つの主な領域として・・
【1】運動機能 | 腕、脚、胴体を思い通りに協調させて動かす能力 |
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【2】目と手の協応 | 目で見たものを、手をコントロールし物に触れる(つかむ) |
【3】言葉 | 言語音を出す能力 |
【4】言葉 | 作用と反応、物の永続性などを学ぶ能力 |
【5】社会性と情緒 | 社会性と情緒的欲求を身に付ける能力 |
これら5つの領域を念頭に、それぞれの領域に刺激を与えるおもちゃをご紹介します。
※月齢・年齢はお子様により個人差がございますので、発達に応じてガイドを目安としてご利用ください。
■生後1〜3ヶ月■
ねんねから首がすわるころ。周囲のものをじっと見つめたり、動くものを目で追いかけます。
お母さんが積極的にコミュニケーションをとるよう心がけてください。
視力が未発達なので、音/色/動きがはっきりした遊び道具を使い、見る/聞く/触るといった感覚を高めてあげる工夫が必要になります。
このころのおすすめおもちゃは、ベッドメリー、モビール、小さな手で持てるガラガラ、柔らかいぬいぐるみ、プレイジムなど。 赤ちゃんはとても飽きやすいので、頻繁におもちゃを変える必要があります。
また、視界内におもちゃを置き、運動機能を鍛えてあげる手助けが必要です。
■4〜6ヶ月■
首がすわり、そろそろ寝返りもうてるようになるころ。
両手が自由に使えるようになるので、好奇心のおもむくまま、思いっきり手遊びをさせましょう。
目覚しく成長を見せる時期ですので、赤ちゃんの成長と探求行動に笑顔でお返しをしてください。
このころのおすすめのおもちゃは、布製絵本、柔らかいボール、振ると音の出るガラガラ、柔らかい積み木など。
喃語を発するころなので、感情を込めて絵本を読んであげたりしてあげます。
ボールを落とすと音がするおもちゃなど、原因と結果が結びつくおもちゃを与えると、自分の動作とおもちゃの反応がわかり始めます。
■7〜9ヶ月■
おすわりのころで、いたずらも盛んになります。
自由になった両手で遊びながら、更なる能力の発達をとげる時期です。
両手を使って近くの物を取りに行くうちに、ハイハイがはじまります。
知的好奇心を満足させてあげることが、赤ちゃんの成長のヒントです。
このころのおすすめのおもちゃは、ガラガラ、歯固め、積み木、お風呂用おもちゃ、またがって乗れるおもちゃなど。
成功すると、満足感と自信を養うころなので、能力に合った簡単なパズルなどもおすすめ。
おもちゃの作用が理解できるころで、いろいろな遊び方を試す時期ですので、頑丈なものを与えるとよいでしょう。
■10〜12ヶ月■
ハイハイ、立っちのころで、つかまり立ちができるようになり、つたい歩きでいたるところを探求してまわります。
この時期の赤ちゃんは、あらゆる面で進歩し、自信も大きく膨らむころです。
自主性と明確な意思を持ち始め、愛情を強く求める時期でもあります。
このころおすすめのおもちゃは、積み木、手押し車、乗り物玩具、コップ重ね、太くて短いクレヨンと紙など。
目と手の協応に伴い、違う大きさのもの形を並べるなど、複雑な作業ができるようになります。
入れ子式の積み木や、パズルなどを1歩引いてヒントを与えながら達成させてあげましょう。
この時期、絵本の読み聞かせや、太鼓などの楽器も、言語の発達を刺激するのに適しています。